- スカイマーク
2023.07.04
スカイマークはA380購入で経済破綻!そのとき援助をしたのはANAだった!2020年現在スカイマークにはエアバス社の飛行機は0
2011年にスカイマークは、「A380」というエアバス社の大型旅客機を購入しましたが、実際に使用された期間は1年程度。A380の購入は、スカイマークの大きな発展にはつながりませんでした。
むしろA380は、スカイマークを経済破綻にまで追い込むこととなります。そんなスカイマークを支援したのは、大手航空会社のANAでした。2019年にはANAでもA380が導入されています。
そこで当記事では、A380とスカイマーク・ANAについてや2020年12月28日現在の国際線事情についてご紹介していきます。
スカイマークとA380|国際線路線発達のため購入したものの…
スカイマークは自社の国際線発達のため、2011年にエアバス社の「A380」という旅客機を発注しました。A380を日本の航空会社で、はじめて購入したのがスカイマークです。
大型の旅客機であるため、1度にたくさんの人を運ぶことができると、スカイマークの発展に期待されていました。しかし、A380は1機で約500億円と高額で、それを6機も発注したスカイマークは結果破綻・上場廃止となります。
そんなとき、スカイマークに支援の手を差し伸べたのはANAでした。ANAからの支援やコストカットなどの取り組みにより、スカイマークは1~2年で破綻から回復、2019年には再上場申請が提出できるほどになっています。
スカイマークはチャレンジ精神を忘れない航空会社
スカイマークはLCC(ローコストキャリア・格安航空会社)が日本に進出する前にできた航空会社で、安い日本国内線チケットの販売を真っ先におこなっています。A380の購入を日本ではじめておこなったのも、スカイマークでしたね。
コストカットのためスカッフの制服を思い切ってポロシャツにしたり、期間限定でミニスカ制服を導入したりと、スカイマークが話題にもち上がる機会は他のMCC(ミドルコストキャリア・中堅航空会社)よりも多かったことでしょう。
【日本のMCCは4社】
・スカイマーク
・エアドゥ
・スターフライヤー
・ソラシドエア
再上場まであと1歩であったときに、新型コロナが広まってしまいました。それにともない、スカイマークの再上場申請も取り下げられており、多くの航空会社が経営苦に陥っています。
運休・ダイヤの乱れが発生しているのは航空会社だけではなく、公共交通でも発生していますので、利用される方は一度運行状態を確認してみることがおすすめです。
ANAでも2019年に「A380」を導入
スカイマークの経済に大きな負担をかけたA380ですが、2019年5月24日にANA(成田~ホノルル線)でも導入されています。しかし、2020年には感染症拡大により、国際線のフライト本数は少なくなってしまいました。
2019円5月24日~翌年の5月あたりまでホノルル線を運航できていたとしても、A380が就航できていた期間は約11カ月程度。ちなみに、スカイマークがA380を保持していた期間は1年程度です。
コロナ蔓延のタイミングにぶつかってしまったのは偶然とはいえ、これらの情報をみると、「A380をうまく活用するのは少し難しいのでは…」と思ってしまいますよね。
なお2020年現在、スカイマーク使用している機材はボーイング社の「B737‐800」に統一されています。
エアバス社のA380ってどんな飛行機?
日本ではA380はあまり運航されていませんが、エミレーツ航空やシンガポール航空、タイ国際航空など、約15の航空会社でもちいられています(2020年現在)。
A380の特徴は、なんといってもその機体の大きさです。全長73メートル、全幅80メートル、2階建て構造、座席数は約520となっています。2階建ての大きな飛行機に乗れるというだけでも、旅行の期待値を高める要素となるでしょう。
A380は1度に多くの利用客を乗せられるというメリットがあるかわりに、価格が高い・機材が大き過ぎるといったデメリットがあります。
そのためA380のとがった特徴をうまく活用できる航空会社もあれば、それができない場合も多いのです。なお、エアバスA380は2021年をもって、生産を中止することが発表されました。生産を中止する理由には「注文数の少なさ」があげられています。
どの空港・航空会社にもおけるような旅客機ではないため、A380を生産するスピードよりも発注数の方が少ないようです。
コロナの蔓延も相まって、今年(2020年)はさらにA380を購入する航空会社の数は少なかったことでしょう。生産は中止となったものの、今現在使用されている機材は今後も運航に使用されますので、どこかでA380を目にする機会があるかもしれませんね。
2020年12月現在の国際線事情「新規入国禁止」
2020年12月28日現在、日本ではGoToトラベルキャンペーンの見直しや入国ルールが一時的に変更されています。そんななか、2020年12月28日~2021年1月末までの間、入国に関して以下のルールが設けられることとなりました。
「新規入国禁止」
「新規入国禁止」は、すべての国が対象となっています。ただし、2020年12月28日から翌年の1月3日までのあいだに日本に入国する場合、既に発給済みの有効な新規入国査証を持っている人は入国拒否対象となりません。
それでも、「英国および南アフリカ共和国を除く」とされています。
2021年1月4日以降に日本に入国する場合、既に発給済みの有効な新規入国査証を持っていたとしても、感染症危険情報レベル3対象国・地域に滞在していた人は入国できません。
※上記の内容は、2020年12月27日に更新されたJAL公式ホームページ「日本へご出発のお客さまへ」の一部です
※外務省海外安全ホームページ
※スカイマークの国際線はすべで運休中となっています(2020年12月28日現在)
今後も入国ルールは必要に応じて変更されることでしょう。最悪の場合、出国ができても帰国ができないということにも、なりかねない状態です。そのため海外出張をする方は、これらの情報を十分に集めてから国際線の利用をお考えくださいね。
まとめ
スカイマークはA380購入で話題を集めることはできましたが、利益をうむことはできませんでした。2019年にはANAでもA380が導入されています。しかし、国際線の運航数が少ない現状、社会不安が解消されない限り、A380をうまく活用するのは難しい状態でしょう。
入国ルールやGoToトラベルキャンペーンの内容が頻繁に更新・変更されていますので、利用を考えている方は、取りこぼしのないよう十分な情報の確認をおこなってくださいね。
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