※2019年12月17日終値の株価に基づいて計算しています。
JAL、ANAともに、1単元購入するのに30万円以上の資金が必要です。最低投資額とはいえ高額であるため、購入の際にはじっくり吟味する必要があります。
上記のように、株主優待券は株を購入して得るのが一般的です。ところが、株主優待券は金券販売店などで購入して、入手することもできます。
■優待券は金券販売店から買い取ることもできる
株を購入しなくとも、株主優待券を入手することができる方法は3つあります。
【株主優待券の購入方法】
・ネットオークションを利用する
・金券販売店を利用する
・航空券販売サイトを利用する
まずは、ネットオークションを利用するという方法です。じつは、JALの株主優待券はネットオークションでも取引されています。金券ショップでも、取り扱いのあるところもありますよ。
これらを利用することで、株主優待券を購入することが可能です。
また、「時間がないので手っ取り早く株主優待券を購入したい」という方には航空券販売サイトの利用がおすすめです。
というのも、航空券販売サイトでは、この株主優待券の割り引きがすでに適用された株主割引の航空券を、直接販売していることがあるためです。
つまり、航空券販売サイトで航空券を購入すれば、わざわざ株主優待券を入手しなくても割り引き価格で飛行機を利用できるということです。
ちなみに、当サイトのソラハピでも株主割引の航空券を直接販売していますよ。気になる方は、以下のボタンから希望路線の航空券を探してみてくださいね。
2.JALの株主優待券のメリット「お得にツアー旅行ができる」
株主優待の最大のメリットは、割引率が50%である「株主割引」が利用できるという点です。航空券の運賃というものは、決して安いものではありません。
そのため、この割引率は非常に魅力的であるといえるでしょう。
なお、この株主割引という航空券には、他にもさまざまなメリットがあります。以下にてご紹介するJALの株主優待サービスの内容は、2019年12月17日現在のものです。
【JALの株主割引のメリット】
・国内線の普通席の料金が50%割引
・出発前であれば無料でキャンセルできる
・マイル積算率が50%から75%になる
・対象の海外ツアー、国内ツアーが7%割引
・JALの工場、客室接客訓練の見学会に参加できる
【1】JALの株主優待券では、割引券1枚につき、1名分の割引が可能です。なお、割引率は時期などに左右されません。いつでも高い割引率で利用することができます。
【2】割引プランの多くが予約変更不可であるなか、優待券を持っていると、予約の変更が気軽におこなえます。出発前のキャンセルなら取消手数料無料です。
また、搭乗当日にチケットを予約・購入することもできます。ただし、このキャンセル期限は予約便が出発する20分前までとなっているので注意しましょう(払戻手数料440円は発生)。
【3】マイル積算率は、チャーター便では原則50%であるところ、優待券を利用すると75%まで積算率を高めることができます。
そして、追加料金を支払い、クラスのアップグレードをおこなうと、マイル積算率をさらに上げることが可能です。
【4】対象の海外ツアー、国内ツアーの費用を7%割り引くことが可能です。例えば、東京から台湾へ、7日間のツアー旅行をおこなうとします。
時期によって変動しますが、東京から台湾へ7日間のツアー旅行にかかる料金相場は約9万円です。9万円から7%オフすると、8万3,700円となり、6千円以上割り引かれる計算となります。
ちなみに対象のツアー旅行の場合だと、株主割引の対象者は参加者全員です。
このように、JALの株主優待券を利用することで予約・購入可能な株主割引には、多くのメリットがあります。利用可能な方は、ぜひ予約・購入してみてくださいね。
3.ANAの株主優待券のメリット「ホテルがお得に利用できる」
こちらでご紹介するANAの優待内容も、2019年12月17日現在のものとなっています。そのためなかには、もうおこなわれていないサービスもあるかもしれません。優待券を入手する際はご注意ください。
ANAの優待券でも、国内線(ANA FLEX D)を利用する際、50%の株主優待割引サービスを受けられます。また、マイル積算率も優待券があれば50%から75%に上昇します。
そしてツアー割引もおこなっており、対象の海外ツアー、国内ツアーともに5%から7%の割引が可能です。上記の内容から、ANAの優待券とJALの優待券には、似ている点があるということがわかります。
しかし差別化ポイントとして、ANAの優待にはホテルやゴルフ場の利用、空港内で買いものをする人がお得になるサービスがあります。
【ANAの株主優待券のメリット】
・国内線の料金が50%割引
・マイル積算率が50%から75%になる
・対象の海外ツアー、国内ツアーが5~7%割引
・ゴルフプレー優待券がもらえる
・ホテルの客室料の20%割引
・空港内での買いものにて使える10%割引
・JALの工場、客室接客訓練の見学会に参加できる
・工場の見学をする権利
【1】ANAグループ内のホテルの客室料を20%割り引くことができる券を、6枚もらうことができます。他にもホテルの飲食費用を5%割り引く券を5枚と、宴会室料金を15%割り引く券を3枚獲得可能です。
【2】「武蔵の杜カントリークラブ」、「早来カントリー倶楽部」でのゴルフプレー優待券がもらえます。武蔵の杜カントリークラブの優待券は4枚、早来カントリー倶楽部の優待券は3枚もらうことができ、1枚で4名まで利用することができます。
そのため、家族で利用するということも可能です。
【3】空港内にある売店、免税店の買いものにて使える10%割引券を5枚もらうことができます。他にも、株主限定のサービスとして、特別価格の通信販売、工場の見学ができたり、ANAのカレンダーをもらうことができる優待内容となっています。
■結局どっちがお得なの?サービス内容を比較してみよう
上記でご紹介した内容をぱっと見たとき、ANAの方が多くのサービスを受けられるように感じるかもしれません。たしかに、ホテルの利用や買いものを楽しみたいという人には、お得なサービスとなることでしょう。
では、JALの方はどうでしょうか。一般的な割引券だと、1枚につき割り引かれるのは1名であることが多いのです。しかしJALの株主優待券には、「海外・国内ツアーにおいて、参加者全員が割り引きを受けられる」という大きな利点があります。
そのため、年に数回、家族や友だち、会社の人たちで社員旅行を計画しているという人には、JALの優待券がおすすめです。
100株という最低投資額でさまざまなサービスを楽しみたいという人には、ANAの優待券がおすすめとなります。
「どちらの優待券がお得になるのか」については、価値観が大きく関わるため、人それぞれ違いがあります。自分にあっていると思う方を選択し、納得した上で利用することで、よりよい飛行機の利用ができることでしょう。
4.株主優待券の使いかた【予約・チェックイン・払戻】
JALの株主優待券を無事に入手・購入できても、あくまでもこれは割引券という扱いのものです。持っているだけでは何の意味もありません。そのため、実際にはこれを利用して株主割引の航空券を予約・購入する必要があります。
そこでここでは、JALの株主優待券を利用して、株主割引の航空券の予約・購入する方法を中心に紹介していきます。
■予約・購入の流れ
予約・購入は、JAL公式サイトにておこないます。流れは以下の通りです。
【予約の流れ】
1.JAL公式サイトにアクセス
2.希望路線の空席照会
3.株主割引の航空券を選択
4.予約完了画面/予約詳細画面に「発券用コード」入力
5.登録
発券用コードは、株主優待券のスクラッチ部分を削ると確認できます。上記の予約が完了したら、次は実際に購入手続きです。購入は、JAL公式サイトで予約した際には以下のような方法から選択することができます。
【支払い方法】
クレジットカード
e JALポイント
コンビニ
インターネット振込
銀行ATM振込
なお、株主割引の航空券の支払い期限は予約した日を含めて3日以内です。この期間内に支払いを済ませましょう(搭乗日2日前~当日予約の場合は搭乗当日が支払い期限)。支払い期限内に購入しなかった場合は、予約は自動でキャンセルされてしまうため注意が必要です。
■自動チェックイン機でも予約・購入可能
空港にある自動チェックイン機においても、この株主割引の航空券を予約・購入することは可能です。空港のチェックイン機の操作は以下のようになります。
【自動チェックイン機操作方法】
1.「航空券購入・領収書発行・マイル登録などはこちらへ」を選択
2.航空券購入を選択
3.株主優待券の発券用バーコードをかざして読み込ませる
4.eチケットが発行される
■払い戻しをすると発券用コードが再び発行される
株主割引の航空券を予約・購入した後に、急きょキャンセルをしなければならなくなった場合、予約便の出発前に手続きをすれば取消手数料はかかりません(払戻手数料440円は発生)。また、株主優待券の有効期限内、そして払戻有効期間内であれば、「株主割引代替券発券用コード」が発行されます。
【株主優待券有効期限】
株主優待券に記載
【払戻有効期間】
航空券有効期間満了日から10日以内
この株主割引代替券発券用コードとは、ようするに発券用コードのことです。つまり、株主割引代替券発券用コードを利用することで、再び株主割引の航空券を予約・購入することができるのです。なお、株主割引代替券発券用コードには有効期限が定められているので、この点には注意しましょう。
5.株主優待券を利用する上で注意すべき4つのこと
JAL株主優待券を利用することで予約・購入できる株主割引は、非常に魅力的な航空券です。しかし、実はメリットばかりではありません。
というのも、株主優待券を利用する上で、いくつか注意すべきことがあるのです。それが、以下の4点になります。
【株主優待券利用時の注意点】
他の割引プランとの併用はできない
キャンセル待ちの利用はできない
有効期間がある
他の割引プランの方が安いことも
それぞれについて以下で詳しく見ていきましょう。
■他の割引プランとの併用はできない
株主優待券は、航空券に対して利用できる割引券です。なお、適用させることができるのは普通運賃のみとなっています。そのため、他の割引プランとの併用は不可です。この点は頭に入れておきましょう。
■キャンセル待ちの利用はできない
一見すると便利そうな株主割引の航空券ですが、利用できない状況も存在します。それが、飛行機が満席で席が空くのを待つ、キャンセル待ちのときです。
JALでは予約変更が可能な航空券はキャンセル待ち可能とされており、勘違いしやすいポイントです。しっかりと覚えておきましょう。
■有効期間がある
株主優待券は、いつでもどんなときでも利用できる割引というわけではありません。本記事内でもすでに触れていますが、利用する上では有効期間が定められているのです。なお、2020年1月17日時点で直近の株主優待券有効期間に関する情報は以下のようになっています。
|
発行時期 |
有効期間 |
3月31日基準日発行分 |
5月 |
6月1日~翌年5月31日 |
9月30日基準日発行分 |
11月 |
12月1日~翌年11月30日 |
※2020年1月17日時点の情報です。
■他の割引プランの方が安いことも
JAL、ANAの株主優待券は、普通運賃の半額になるという非常に大きな割引率を誇ります。しかし、場合によっては他の割引プランの方がそのタイミングでは最安値となることも。というのも、早めに航空券を予約することで、大幅な割引が適用される早期予約割引プランが存在するのです。
これらは、特便割引・先得と呼ばれており、なんと普通運賃が約35,000円という路線でも、約9,000円にまで割引される事例もあります。そのため、飛行機を安く利用しようと考えている方は、どの航空券が安いのかをしっかりと、比較することが大切です。
6.まとめ|おすすめできる優待券は利用者によって異なる
ANA、JALの株主優待券を利用すると、元の値段から50%オフされた金額で航空券を購入できるため、非常に安い料金で予約・飛行機を利用することができます。他にも多数のお得なサービスを受けることが可能です。
JALとANAでは優待内容が異なります。内容をしっかり確認し、自分が求めているサービスを取り揃えている方の優待券を入手することがおすすめです。
基本的に、株主優待券は株主になることでしか入手できません。しかし、株主優待券は、ネットオークションや金券ショップなどでも購入ができます。
ちなみに、航空券販売サイトであれば、すでに株主優待券が適用された株主割引の航空券を直接予約・購入できるのでおすすめですよ。
なお、株主優待券に関してはメリットがある反面、いくつか注意しなければならないこともあります。利用を検討されている方は、本記事で紹介した内容をしっかりと把握しておきましょう!
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