- JAL航空会社
2023.07.04
JAL座席は多種多様【国内線3種・国際線4種】|国内線ならクラスJがおすすめ!指定した座席の変更方法もご紹介
JALで航空券を予約しようとしたとき、同じ路線・同じ時刻でも複数の価格があり、何が違うのか迷った経験はありませんか?JALの国内線には3種類の座席が設定されており、座席のタイプやサービス内容が異なっています。
とくにプラス1,000円でグレードアップ可能な「クラスJ」は旅を快適にしたい人にとって人気の座席で、普通席より早く埋まることも少なくありません。
また最上級のサービスを受けられる「ファーストクラス」は、いつか乗ってみたいと憧れている方も多いと思います。今回はそんなJALの座席と充実したサービス内容を、国内線を中心に詳しく解説していきます。
JAL国内線の座席種別と当日アップグレード方法
JAL国内線では、「普通席」のほかに「クラスJ」「ファーストクラス」という、2つの座席種別が設けられています。事前に予約することはもちろん、当日に空席があれば差額を支払ってアップグレードすることも可能となっているため、フライト中を快適に過ごしたい方は一度利用してみませんか?
この章では座席ごとの価格差や当日アップグレードの方法について解説します。
■座席ごとの価格一覧
まずは座席によってどれだけ価格が異なるか、表で確認してみましょう。
座席の種類 | 普通席との比較 | マイル加算 |
---|---|---|
普通席 | +0円 | +0% |
クラスJ | +1,000円 | +10% |
ファーストクラス | +8,000円 | +50% |
※2020年4月現在
金額差はクラスJの場合で「1,000円」プラス、一部路線に設定されている「ファーストクラス」で「8,000円」のプラスとなります。距離にかかわらずこの価格設定のため、長距離路線になればなるほど「クラスJ」などが人気になりやすいようです。
加えてマイルがたまりやすくなる、というのも長距離で上位の座席利用を考える理由になるでしょう。
■席種の有無・数は機種で異なる
JALは路線ごとの需要に合わせ、さまざまな機種の機体を運航しています。それぞれの機種によって座席数が異なることはもちろん、「ファーストクラス」「クラスJ」などがない機材も多く存在するのです。
とくにファーストクラスは羽田発着の一部便のみで設定されており、2020年4月現在はそれ以外の路線での運航はありません。
また同じ機種での運航でも設定がある機材・ない機材が分かれていることもあるほか、路線によっては「国際線用の機材」が使われることもあります(羽田・中部線など)。
それぞれの席種ごとの設定があるかはJALの発行する時刻表に記載されているため、こちらを確認するようにしましょう。公式webサイトからもPDF版を確認可能です。
なおソラハピの料金検索では同じ路線でも「普通席」「クラスJ」「ファーストクラス」といった席種・便ごとに最安値を表示する仕組みとなっています。残り予約状況もわかりますので、一度検索機能を利用してみてください。
■当日アップグレードの方法
「普通席」で予約していても、フライト当日が近づくにつれて上位の席種利用を検討し始めるかたもいるかと思います。とはいっても予約を取り消すとキャンセル料がかかる……そんなお悩みをお持ちの方は「当日アップグレード」を利用してみませんか?
当日アップグレードは「クラスJ」や「ファーストクラス」に空きがあった場合、空港でのチェックイン時に差額を支払うことで利用できるようになる制度です。
アップグレードする航空券に基本的な制限はないため、「75日前のウルトラ先得」で普通席を最安値購入、当日アップグレードして搭乗することも制度上は可能となっています。
当日空港でのアップグレードは、自動チェックイン機から手続きすることが可能となっています。その際にはeチケットの情報を読み込むことができる「JMB/JALカード」「eチケット情報を読み込んだスマートフォン」「eチケット控え」のいずれかを用意しておきましょう。
当日空港に着いたらチェックイン機に並び、メニュー下の「航空券購入・領収書発行・マイル登録」などの画面へと切り替えます。あとは「アップグレード」から手続きをしていけば完了です。
先着順での受付になるため、アップグレードを考えている方は早めに空港に到着しておくことをおすすめします(空席待ちもあるものの、マイレージ上位会員優先)。
当日アップグレードはソラハピで購入したどのJAL航空券でも、空席があれば利用できます。また株主優待券や特便割引で予約した場合には事前予約も可能ですので、快適な旅を実現するためにも、一度検討してみてくださいね。
次の章からはJAL国内線の座席の特徴について、席種ごとに詳しく解説していきます。
JAL国内線共通の機内サービス
まずは「普通席」「クラスJ」「ファーストクラス」に共通するサービスについて解説します。
■インターネット(Wi-Fi)
JALでは2014年7月から国内線でWi-Fiサービスが開始され、現在では上空5,000フィート(約1,520メートル)以上を飛行する際(離陸約5分後~着陸約5分前)、無料で接続できるようになっています。
ただしWi-Fiサービスの対象はJAL運航もしくはJTA運航の一部機材に限られており、J-AIRなどの小型機で運航される地方路線では利用できないため注意が必要です。
またJAL運航の路線であっても、国際線機材で運航される路線(羽田-中部線など)では利用できません。
・電子機器の使用は2014年9月より緩和された
かつて飛行機内での電子機器の使用は全面的に禁止されており、電源を切ることが求められていました。これは飛行機の計器や無線通信に影響を与え、航空機事故につながるおそれが懸念されていたからです。
しかし現在の携帯電話は過去の規格と比較して電波の強さが抑えられており、飛行機側もこうしたノイズの影響を受けにくくなったこともあり、国際線では2012年から、国内線では2014年9月より「電波を発しない機器は使用可能」な形へと見直されました。
また安定飛行中は機内での通信に限り電波を発する機器の使用も許可され、通信衛星などを利用したWi-Fiサービスが提供される航空会社が増えてきています。
なおWi-Fiの通信容量には限りがあり、動画の視聴などはできないため注意しておきましょう。
・接続方法
JAL機内のWi-Fiに接続するためには、地上でパソコンやスマートフォンを「機内モード」にしてから電源を切るようにしましょう。機内Wi-Fiの使用開始がアナウンスされたら電源を入れ、Wi-Fiだけをオンにします。
スマホやパソコンに「Japan Airlines」(個人用モニターがあるA350・B787)または「gogoinflight」(その他の機材)というSSIDが表示されたら選択し、自動で「JAL Wi-Fi」のポータルサイトが表示されたら接続完了です。
画面上の「無料インターネット接続」をタップ(クリック)し、メールアドレスを入力したらインターネットが利用できるようになります。
なおポータルサイトが表示されない場合は手動で「jal-wifi.com」と入力する必要があります。またスマホやタブレットでは 「JAL」「JAL Fright Navi」といった公式アプリを事前に入れておくとスムーズに接続可能で、次に取り上げるエンターテイメントサービスも合わせて利用することが可能です。
Wi-Fiにはパスワードがかかっていないため、仕事で必要なファイルを送受信するなどセキュリティ上必要なときは、VPNなどの利用を検討してください。
■エンターテイメントサービス
JALの機内では映像コンテンツや音楽を楽しむことも可能です。また現在どこを飛んでいるかなど、リアルタイムの情報を閲覧することもできます。
ビデオプログラムでは日本のテレビ局の制作するバラエティ番組から国内外のドラマ・アニメ・スポーツダイジェストなど、自分が見たい番組を一覧の中から選んで自由に視聴することが可能です。
また音楽プログラムも各種用意されており、フライトの時間をたいくつせず快適に過ごすことができるでしょう。
なお、A350・B787以外の機材では個人用の画面がないため、スマートフォンやタブレット・パソコンで接続する「機内Wi-Fi」を通じての利用となります。その際、スマホでは「JAL」アプリ、タブレットでは「JAL Fright Navi」アプリを事前にインストールしておく必要があるので注意しておきましょう。またスマートフォンへつなぐイヤホンの準備も忘れないようにしてくださいね。
また、ビデオプログラムに関してはJ-AIRの一部路線でもWi-Fi経由で利用可能です。
■機内販売
機内では、JAL限定で取り扱うさまざまな商品の販売がおこなわれています。バッグや化粧品など、日常を便利にするグッズを多く取り扱っているので利用してみてはどうでしょうか。
なお乗務員に申し出れば、飛行機を降りた後でも専用はがきを使って注文することが可能です。もしゆっくり検討して決めたい方でも安心して利用できます。
JAL国内線・普通席でおこなわれるサービス
まずは普通席の特徴について見ていきましょう。
■シート
B777・B767・B737型機に使われる普通席はJAL SKY NEXTと呼ばれる、近年航空機に増えている本革・黒のシートです。座席をスリムにすることで座席の足元スペースを広げたほか、テーブルやジャケットをかけられるフック部分などがあり、フライト中を快適に過ごせるよう工夫がされています。
また、787型機・A350型機といった最新鋭機では個人用モニターやAC電源・USBポートといった設備が設置されているほか、可動式のヘッドレストでより体にフィットした乗り心地を実感することができるでしょう。
加えてドリンクホルダーを装備することで、テーブルを広げることなく安定して飲み物を楽しむことが可能です。
※一部機材については、ここで紹介した環境と異なることがあります。
■飲み物
※新型コロナウイルスへの感染防止対策により、当面の間は紙パック入りのお茶のみの提供となっています。
JALでは「JAL CAFÉ LINES」という名前でコーヒーサービスを提供しています。世界最高峰のコーヒーを体感できるよう、飛行機ならではの「気圧」「スペース」「時間」の問題をクリアしつつ考慮されたもので、国内線普通席/クラスJでは「レギュラー」を無料で飲むことが可能です。
レギュラーは「レインフォレスト・アライアンス」とよばれる、環境や社会・経済に配慮した農園に与えられる認証をクリアしたコーヒー豆を100%使用しています。
心地よくさわやかな酸味を目指したコーヒーとなっているので、搭乗時には一度味わってみるとよいでしょう。
ただしB767・B777-200などではレギュラーの代わりにインスタントコーヒーの一種である「ソリュブル(細かい粒子状になっており、直接お湯に溶けるタイプ)」で提供しているので注意が必要です。
そのほかにも、普通席では以下のドリンクが提供されています。
■「スカイタイム キウイ」(JALオリジナルドリンク)
■アップルジュース
■コカ・コーラ
■綾鷹(冷たい緑茶)
■ミネラルウォーター
■コンソメスープ
■温かい緑茶(※一部路線除く)
なお一部路線では温かい緑茶の提供をおこなっていないほか、短距離路線では飲み物自体の提供がない場合もあるため注意が必要です。もしも飲み物が欲しい場合は搭乗待合などに出店している店から買うこともできるので、検討してみてください。
普通席の中でもおすすめの場所は?
では普通席を予約する場合、おすすめの場所はどこかを解説します。
・景色を楽しむなら窓側・主翼のかからない位置に
普段見ることのできない上空からの景色を見たい、という方は「窓側」はもちろん、「主翼のかからない位置」に座席を選ぶことが大切です。主翼の位置は機種ごとに異なりますが、オンラインなどで座席指定する際に表示されます。
なおA350で運航される場合、座席のモニターを使って「尾翼(ウイングビュー)」「機体下(フロントビュー)」に設置された機外カメラの映像を視聴することが可能です。
機内の通路側や主翼がかかってしまう場所に当たってしまった場合でも、機外の風景を楽しむことができるかもしれません。
また国内線の場合、座席指定は窓側から埋まりやすい傾向にあるといわれています。座席指定はJALweb公式サイトの予約確認画面から可能となっているので、早めに座席を確認しておきましょう。
また搭乗48時間前になると選べる座席が増えることが多いため、希望の場所の座席がないときは再度確認することをおすすめします。
・前方の方が乗り降りに有利?
飛行機の前方はエンジンなどの騒音を受けにくく、搭乗口にも近いことから先に埋まっていくことが多いです。ファーストクラスなども前方にあり、優先した扱いを受けられることもその証左といえるでしょう。
また最前列は前方が壁になっているぶん、こちらも余裕を持ったスペースで座席が配置されています。
なおトイレは機体前方と後方の2か所にあることが多いですが、クラス設定がされている場合は後方を利用せざるを得ないことも少なくありません。
ただ国内線であればもっとも長距離・長時間である「新千歳→那覇」間でも約4時間のフライト(ANA利用の参考値)なので、トイレなどであまり席を立つようなこともないでしょう。
それでも気になる方は機体後方のトイレ(一部機体は中間付近にも)付近の座席を狙うのもひとつの考え方かもしれません。
・一人旅なら真ん中よりも両端の席を
JAL国内線の普通席ではA~Kのアルファベットが座席に対して割り当てられています。この座席番号には規則性があり、A・Kは窓側、C・D・G・Hは通路に面した席、残りのB・E・F・Jの席は両側を挟まれた真ん中の席です(Iは欠番)。
真ん中の席の場合、左右にほかの乗客が来る可能性が高くなります。そのためなかなか落ち着いてフライト中を過ごすことは難しいこともあり、なかなか埋まりにくい席です。
一方2人以上で利用する場合は声をかけることもしやすく、旅行中の会話を楽しむ観点から真ん中の席を取っても大きな支障はないでしょう。
なおHAC(札幌丘珠発着)・JAC運航便については進行方向左側からA・B・C・Dと座席番号が振られておいるので、座席指定の際にしっかりと確認しておいてください。
・非常口付近の座席は足元が広め
万が一飛行機が海上へ不時着した際、翼の上へ脱出するための扉となるのが「非常口」です。いざというときはここから機外へと出るルートになることもあり、非常口付近には座席が設置されていないか、設置されている機種でもシートの間隔にはゆとりが持たれていることが多くなっています。
そのため座席を選ぶ際には、この場所をあえて選ぶ人も多いです。ただし緊急時には乗務員の手助けをする必要があるため、子ども連れや障害がある方などはこの場所を選ぶことができません。
また足元に荷物を置くことができない、テーブルや個人用モニター(A350・B787)は座席から引き出すタイプ・アーム式になるなどのデメリットもあるため、選ぶ際には注意しておいてください。
JAL国内線・クラスJの特徴
1,000円のお手軽な追加運賃で乗ることができる「クラスJ」は、座り心地に配慮した幅の広いシートでフライト中を過ごすことができることから、人気のあるシートです。
■シート
777・767・737のSKY NEXT仕様では普通席と同様、本革のシートが導入されています。一方B787・A350では濃い赤の素材と組み合わせたシートとなっています。
座席間隔は約97cm、シート幅も平均47cmとゆとりのある空間づくりがされており、普通席よりも快適に過ごせる環境であることが特徴です。
また上下に調整できるヘッドレストや足を負担なく伸ばせるレッグレストなども標準装備されているほか、ひじ掛け部分に収納されているテーブルを引き出せば楽な体勢のまま、パソコンでの作業の負担も軽減できるのです。
なお、A350やB787では普通席同様、USBやAC電源とともに個人用モニターが装備されています。個人用モニターは普通席よりやや大きい11.6インチ。読書灯も設置されており、機内で過ごす幅が広がります。
■飲み物
飲み物の提供は基本的に普通席と同様ですが、クラスJでは伊藤園の販売する「1日分の野菜」も提供対象となります。また普通席では飲み物提供のない短距離路線でもクラスJであれば受けられるため、それに合わせて利用してみるのも手でしょう。
なお温かい緑茶に関しては普通席同様、こちらもサービスの対象外となる路線があるため注意が必要です。
※HAC・RACなどが運航する地域路線に関してはクラスJの設定自体がありません。
JAL国内線・ファーストクラスの特徴
羽田空港と伊丹空港・福岡空港・新千歳空港・那覇空港の各空港間を結ぶ路線には、クラスJより1ランク上、ファーストクラスの座席が設定されています。ただし使用する機材によっては利用できないため注意が必要です。
■シート
B777・B767に導入されているシートは白を基調とした、本革のシートです。B767では最前列5席のみの提供、2~3列のB777型機でも座席間隔は約130cm取られており、リクライニングを倒しフットレストを上げても十分な余裕を確保できるようになっています。
また座席は基本的に2席1組ではあるものの、その間にはパーテーションが設けられておりプライベート空間を実現していることも特徴のひとつ。中間のひじ掛けから引き出す形のテーブルも、機内食を楽しめるよう大型のものが設置されています。
一方、最新鋭機であるA350・B787は黒を基調にしたタイプで、後ろ側は四角いボックスのような形で覆われています。こちらは電動リクライニング・マッサージ機能が導入されているほか、中央の仕切りは可動式。
2人でファーストクラスを使う、というときにもお互いの様子を見ながら旅行が可能です。また個人用モニターは15.6インチと、ノートパソコンにも引けを取らないサイズで映像コンテンツを楽しむことができるようになっています。
もちろん「普通席」「クラスJ」の設備は組み込まれているほか、夜間フライトでも読書灯が利用可能となっています。
■飲み物、食事
比較的短距離のフライトとなる国内線では、基本的に機内食の提供はありません。ただしファーストクラスは例外として機内食が提供されており、しかも時間帯ごとに異なったメニューが用意されています。羽田-伊丹線の昼夕食を除き加熱して提供されるほか、夕食は月ごとに異なる有名レストランと提携し、本格的な味が楽しめるのが特徴です。
なお、提供時間帯は次のようになっています。
【食事】
出発便時刻 | メニュー |
---|---|
10時29分までの出発便 | 朝食メニュー |
10時30分~16時59分までの出発便 | 昼食メニュー |
17時以降(沖縄便は18時以降)の出発便 | 夕食メニュー |
メニューは1か月に3回定期的に変更されるほか、羽田発・羽田着でも異なるメニューが提供されています。
往復利用はもちろんのこと、何度も繰り返し利用する方にも楽しめる樹内食といえるでしょう。最新のメニューについてはJAL公式サイトで更新されているので、利用前には確認しておいてください。
・飲み物
ファーストクラスではスパーリングワインや日本酒を含む、さまざまなアルコール類の提供が行われていることが特徴です(ノンアルコールビールなども提供)。またソフトドリンクも、次のように充実したラインナップとなっています。
■「スカイタイム キウイ」(JALオリジナルドリンク)
■オレンジジュース
■アップルジュース
■コカ・コーラ
■コカ・コーラZERO
■ペリエ(フランスの炭酸水)
■綾鷹(冷たい緑茶)
■からだ巡り茶
■ミネラルウォーター
■コンソメスープ
■紅茶(温)
■煎茶(温)
■ほうじ茶(温)
このほか、月ごとのおすすめドリンク、そして国際線ビジネスクラスでも提供される「ペルー北部原産・カートゥーラ亜種」の2農園の豆をブレンドしたコーヒー「COFFEE HUNTERES」が提供されています。
その他サービス
JALファーストクラスでは、これ以外にもさまざまな機内サービスを提供しています。
・モバイルバッテリーの貸し出し
機内で利用できるモバイルバッテリーが用意されており、USBケーブルを接続して利用可能です。コンセントがないB767・B777ではもちろんのこと、コンセントの設置されているA350・B787でも複数の機器を利用する方には便利といえるでしょう。
・スリッパやヘッドホンの利用
機内で十分な休息が取れるよう、靴を脱いで過ごすためのスリッパ提供やオーディオプログラムを楽しむためのヘッドホンの貸し出しがおこなわれます。また上着は座席でしわになりやすいことから扱いに困る方も多いですが、着陸直前まで預かってもらえるので安心です。
・最上級ラウンジの利用
専用のチェックインカウンター・保安検査場での手続きとなるほか、羽田・伊丹・新千歳・福岡・那覇の各空港ではマイレージクラブの「ダイヤモンド」「プレミア」ランク向けのラウンジも利用可能です。
ほかの空港では「サクララウンジ」もしくは共有ラウンジの使用になりますが、本来「サファイア」ランクもしくはマイル交換クーポン申し込みが必要なサービスなので「搭乗前にも充実したサービスが受けたい」という方にもおすすめ。
使用できる空港は次のようになっています。
空港 | ダイヤモンド・プレミアラウンジ | サクラ・共有ラウンジ (〇はJALサクララウンジ) |
---|---|---|
羽田 | 〇 | 〇 |
成田 | 〇 | 〇 |
伊丹 | 〇 | 〇 |
関西国際 | × | 〇 |
中部国際 | × | セントレア エアラインラウンジ (ANAと共同運営) |
新千歳 | 〇 | 〇 |
仙台 | × | 〇 |
福岡 | 〇 | 〇 |
那覇 | 〇 | 〇 |
青森 | × | エアポートラウンジ (保安区域外・カードラウンジと共用) |
小松 | × | 〇 |
岡山 | × | 〇 |
広島 | × | 〇 |
松山 | × | 〇 |
熊本 | × | 〇 |
鹿児島 | × | 〇 |
宮崎 | × | ラウンジ大淀 (ANAと共同運営) |
※2020年4月現在
ファーストクラスで利用できるラウンジは基本的に保安検査を受けた後にある(青森空港のみ例外)ため、時間にゆとりをもって利用することができるといえるでしょう。
・優先搭乗サービス
サポートが必要な方が対象の「事前改札サービス」の次に、優先搭乗順が割り当てられています。マイレージサービスの上級会員と同じ搭乗順になるため、出発までの間の荷物整理などの時間もゆったりと過ごすことが可能です。
・手荷物預かり
通常20kgまで無料預かりの手荷物が、45kgまで無料になります。また到着した空港でも最優先で返されるため、よりスムーズな移動をすることにつなげられるでしょう。
【番外編】ほかの航空会社国内線の座席種別は?
ではJAL以外の航空会社では、どのような座席種別を取り入れているか見てみましょう。
■ANA「プレミアムクラス」
一部機材では「普通席」のほかに「プレミアムクラス」が設けられており、アップグレードの場合距離に応じて「3,000~14,000円」の追加料金(2~1日前の場合。当日はさらに+1,000円)でサービスを受けることができます。
機種によって提供される内容はさまざまですが、電動リクライニング機能や読書灯など、ゆったりした空間を過ごすことが可能です。
また時間帯によっては有名料理店のコラボレーションによる食事が楽しめるほか、アルコールを含む飲料類の提供も。
さらにプレミアムクラスは専用のチェックインカウンターとなっているほか、40kgまでの無料手荷物預け入れ、ラウンジ使用、優先的な搭乗・降機といったサービスもある、1段階上のサービスです。
利用できる路線も幅広く、JALの「クラスJ」と「ファーストクラス」の中間的な立ち位置といえるサービスではないでしょうか。
■スカイマーク「フォワードシート」
スカイマークは最前列を「フォワードシート」として「+1,000円」の追加料金を設定しています。通常よりも足元が広くなっているほか、優先搭乗・100円メニューの1個サービス・預け入れ手荷物の優先返却などが提供されています。
■ピーチ「ファストシート」ほか
LCCであるピーチの座席は全席「普通席」ですが、座席指定の際の価格が次のように異なります。
席種 | エリア | 座席指定料金※1 | 特徴 |
---|---|---|---|
ファストシート | 最前列 | 1,390(1,610) | 足元が広く、優先的に手荷物返却。 |
スマートシート | 2~5列目 | 790(1,050※2 | 搭乗・降機が効率的。 |
12・13列目 (非常口) |
足元が広い | ||
プレジャーシート | 6~11列目 | 590(840)※3 | 機内の中でも前方 |
14~30列目の窓側 | 景色を楽しめる | ||
スタンダードシート | 上記以外 | 490(700)※3 | – |
※1インターネットからの場合。電話・空港カウンターは()内の料金
※2プライムピーチを利用の場合、座席指定無料
※3プライムピーチ・バリューピーチを利用の場合、座席指定無料
なお一部の機材ではあらかじめ座席がやや倒れた状態に固定されている「プレリクライニングシート」が採用されています。
■ジェットスター「エキストラ・レッグルーム・シート」ほか
LCCのジェットスターも全席普通席ではあるものの、条件のよい席に関しては路線ごとに以下の座席指定料金が設定されています。
席種 | エリア | 座席指定料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
エキストラ・レッグルーム・シート | 最前列ABC | 970~1,210円 | 足元が広め、乗り降りもスムーズ |
12~13列目 | 非常口部分で足元が広め | ||
アップフロントシート | 最前列DEF 2~5列目 |
660~870円 | 乗り降りがスムーズ |
スタンダードシート | 上記以外 | 560~760円 | – |
(2020年夏ダイヤにおける料金)
なお繁忙期は+200~210円(スタンダードは+100~110円)、空港カウンターで当日指定される場合は+450円が追加料金としてかかります。
また「しっかりMax」は全席種、「ちゃっかりPlus」利用時はスタンダードシートの座席指定が無料になっているので、必要に応じて利用しましょう。
■その他の航空会社の場合
「エアドゥ」「スターフライヤー」「ソラシドエア」「IBEX」「オリエンタルエアブリッジ」「FDA」では座席に区別はなく、全席普通席での運航となります。ただし非常口近くなどの座席は足元にゆとりのある機材も多いため、座席指定の際には狙ってみるのも手かもしれません。
ソラハピでは航空券購入後、予約番号を利用して航空会社webサイトや当日空港での座席指定が可能です。
JAL国際線における座席の特徴
JALの国際線については普通席に当たる「エコノミークラス」のほか、「プレミアムエコノミークラス」「ビジネスクラス」「ファーストクラス」という3つの上位クラスが設定されています。それぞれの特徴について簡単にまとめました。
なお国際線でもWi-Fiは全クラスで利用可能ですが、有料サービスとなっているため注意が必要となります(ファーストクラスは無料クーポンの提供あり)。
一方機内エンターテイメント「MAGIC」は全席種に装備されている機種が多く、映画やゲーム、音楽などを楽しむことが可能です。
エコノミークラス
エコノミークラスのなかでも最新鋭のシート「JAL SKY WINDER」では、シートをスリムにし座席間隔をやや広くすることで、普通席ながら長時間のフライトでも過ごしやすい空間を実現しています。
なお座席部分の電源は全席設置されている機種、一部設置されている機種、設置されていない機種の3種類があるため、注意が必要になります。
■プレミアムエコノミークラス
「座席が狭い」「隣の目が気になる」「リクライニングが倒しにくい」など、エコノミークラスの不満点を解消する1個上位の座席が「プレミアムエコノミークラス」です。国内線における「クラスJ」に相当する座席と考えればわかりやすいでしょう。
最新の「SKY PREMIUM」という座席では座席の間隔を10cm広げたほか、スライドしながらリクライニングさせる構造にすることで、後ろの人にも迷惑をかけることなくくつろげる構造となっています。
ノートパソコンが置ける大型テーブルや電源、そして隣の乗客の顔を見えにくくするディバイザーなども設置されており、移動のストレスを軽減される工夫が随所に見られることが大きな特徴です。
■ビジネスクラス
ビジネスクラスは路線によってシートが大きく2つに分かれています。
「JAL SKY SUITE」が導入されている路線は個室に近いタイプで、ほかの席を通らずに移動できるほか、シートを完全に倒すことができるようになっています。
こういった工夫で次に取り上げる「ファーストクラス」ほどではないものの、移動が多い「ビジネスマン」が横になって休息が取れる空間を実現させているといえます。
一方そのほかの路線では国内線ファーストクラスにも近い2席1組の座席が導入されています。そのなかでも「SHELL FLAT」と呼ばれるシートは背中部分が二重構造になっており、後ろに迷惑をかけることなくシートを平らな状態まで倒せることが特徴でしょう。
サービス面ではワインや日本酒といったアルコールの提供があるほか、BEDDと銘打った品質の高い機内食メニューにも力をいれています。
■ファーストクラス
サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドンなど、羽田や成田空港発の一部路線で運行される「B777-300ER」型機に導入されています。
「JAL SUITE」と名付けられた席は機体前方に2列8席のみ設置されており、パーテーションで囲われたプライベートな空間を実現させています。
シートは完全に倒してフラットにできるようになっており、特別仕様のマットレスも用意されています。夜間の長時間移動も多い国際線で、十分な休息を取るのには適した空間づくりがおこなわれているのです。
空港では専用のチェックインカウンターを利用できるほか、成田空港・羽田空港・ドイツフランクフルト空港には専用のJALファーストクラスラウンジが用意されています(通常のラウンジも使用可能。またワンワールド加盟各社の上位ラウンジがある空港もあり)。
預け入れた手荷物を優先的に返却するサービスなども実施されており、フライト中だけではなく搭乗前、そして搭乗後も充実した旅行を楽しむことができることでしょう。
※ソラハピでは国内線航空券のみの取り扱いとなり、国際線に関しては取り扱いがございませんのでご注意ください。
まとめ
近年人気のLCCと比べるとやや高い印象を持ちがちなJALの運賃ですが、充実したサービスでそれに見合った価値を提供していることが特徴です。また1つ上のクラスを利用することで、少し贅沢な旅を楽しむことも考えてみてはいかがでしょうか?
ソラハピではJALの航空券の路線ごとの最安値を簡単に検索することが可能です。最安値の航空券でも当日アップグレードなどの対応をすることができますので、ひとつの手段として考えてみてくださいね。
掲載情報は投稿日時点のものです。 掲載情報は各業者の公式サイトなどの公開情報を独自に収集したものであり、弊社独自の観点によるものです。 実際のサービス内容を保証するものではありません。 各サービス内容は様々な条件によって変更される場合があります。 実際の利用時は必ず各業者に詳細をご確認ください。