- 航路情報
2023.07.04
広島から北海道までは飛行機と新幹線どっちがお得?移動時間・料金比較
瀬戸内の暖かな気候に恵まれた広島周辺。ただ時にはもう少し涼しい、そしてもう少し自然に恵まれた地で過ごしたいと思うときもあるかもしれません。北の大地・北海道はそんな私たちの夢を実現してくれる、観光地として人気の都道府県です。
しかし移動にストレスがかかってしまっては、せっかくの休暇も台無しになってしまうことでしょう。できれば快適に、そして費用を抑えつつ旅の計画は練りたいところ。比較的近い札幌にしても1,200km以上離れているぶん、少しの差が大きな料金差として表れてきます。
今回は広島から北海道までの移動手段について解説します。できるだけ移動費用を節約して、そのぶん現地での活動を有意義なものにしましょう。
以下のボタンから広島空港~新千歳空港間の航空券を検索できます。
2度の乗り換えで大変?北海道行きの鉄道ルート
長距離の移動手段として代表的なものが「鉄道」と「飛行機」。しかし新幹線開通により時間は短縮されたものの、広島からの移動となると意外に大変です。
東京駅で新幹線を乗り換える!本州縦断の大移動
広島県内には東西に横断するように山陽新幹線が通っており、県内には広島駅をはじめ「福山駅」「新尾道駅」「三原駅」「東広島駅」の5駅が設置されています。このうち「広島駅」には全のぞみ、「福山駅」には1時間に1本のぞみが停車するため、一度これらの駅に出るのが便利です。
広島駅・福山駅から「のぞみ」に乗ったら、およそ4時間で東京まで到着します。
東京からは新函館北斗行きの「はやぶさ」へ乗り換えましょう。途中仙台や盛岡、そして青函トンネルを通過し、4時間半ほどで現在日本最北端の新幹線駅・新函館北斗駅へ着きます。
新函館北斗からは在来線で
新函館北斗駅から札幌まではまだまだ距離があり、将来的には札幌までの延伸を目指し工事が行われています。今のところは従来線特急「スーパー北斗」に乗り、北海道の中心・札幌までおよそ3時間半。新幹線開通後(2031年春予定)には1時間10分程度まで短縮される見込みです。
よりお得に北海道へ!お得なきっぷの組み合わせがポイント
広島駅から「のぞみ」「はやぶさ」「スーパー北斗」を指定席利用で乗り継いだ場合、料金は40,540円です。しかし利便性をそのままに、この費用を節約する方法がいくつかあります。
【自由席に乗る】
座席を指定するとそのぶん料金がかかるため、自由席を狙うことで料金を節約できます。とくに広島・東京間の「のぞみ」指定席では通常よりも特急料金が割り増しされているため、自由席に変更することで840円もの節約となるのです。しかも広島始発の「のぞみ」も多く設定されており、席を確保するのも難しくはありません。
ただし東京から乗る「はやぶさ」は全席指定席。席を確保しようとして乗車する列車を遅らせた結果、乗り遅れないように気を付けておきましょう。
【インターネット予約を活用する】
鉄道のきっぷもインターネットで予約できる時代。JR東海は「エクスプレス 予約」、JR東日本は「えきねっと」という予約サービスをそれぞれ展開していますが、この予約サービスを組み合わせると通しで買うより安く済むことがあります。広島から札幌までの場合、21日前までに予約すると最大で3,500円ほど安くなる可能性も。面倒ですがどれくらいお得になるか、一度計算してみてください。
(鉄道移動の料金節約法)
通常料金 | インターネット早期予約を活用すると… (乗車券+特急券セット) |
|||
---|---|---|---|---|
普通運賃 | 特急料金(指定席) | 自由席に変更したときの差額 | ||
広島-東京 (のぞみ) |
20,840円 | 7,220円 | -840円 | 14,000円 (EX早特21) |
東京-新函館北斗 (はやぶさ) |
10,930円 | (自由席なし) | 16860~17,160円 (お先にトクだ値) |
|
新函館北斗-札幌 (スーパー北斗) |
1,550円 | -260円 | 6,170~7,150円 (えきねっとトクだ値) |
|
合計 | 40,540円 | 39,440円 | 37,030~38,660円 | |
通常指定席との差額 | – | -1,100円 | -1,880~-3,510円 |
1日各1便運航!新千歳への直行便利用で安く便利に
広島から札幌まで鉄道で移動すると、およそ12時間。朝8時から移動しても、着く頃には夜という1日がかりになってしまいます。ここではもう1つの移動手段、飛行機について確認していきましょう。
1日2往復の新千歳発着便が運航されている
広島と北海道の玄関口・新千歳空港の間にはJAL・ANAが1日1往復ずつの定期便を運航しています。フライト時間はいずれも約2時間です。
運航時刻にも利便性が考慮されており、北海道で用事やちょっとした観光を済ませることも。たとえば朝8時のANA便に乗れば、午前中に札幌市内へ着くことができるのです。帰りも18時45分のANA便を手配すれば、その日のうちに広島へ戻ってくることができるでしょう。
広島空港までのアクセスは要確認!
広島空港は広島駅から東に直線距離で約40kmと、中心部からは離れた位置にあります。そのため公共交通機関を利用する場合「市内から出発するバス(約45~60分)」か、「白市駅まで移動してからバスに乗る(約60分)」ことになるでしょう。周辺道路も混雑しやすく、バスが遅れることあるので時間に余裕を持って行動することが大切です。
新千歳空港から札幌までのアクセスは?
一方新千歳空港にはJR千歳線が乗り入れており、札幌駅・小樽駅までの直通電車「快速エアポート」が日中およそ15分間隔で運行されています。この快速エアポートに乗ればおよそ40分で札幌駅まで到着するため、時間の計画も立てやすいでしょう。
料金を安くする裏ワザ?羽田乗り継ぎを活用しよう
飛行機で目的地に向かうとなると、どうしても直行便を選びがち。しかし一度本州の空港へ飛び北海道行の便に乗り継ぐことで、利便性だけでなく料金の面でもお得になることがあります。
とくに活用したいのが「羽田空港での乗り継ぎ」です。
羽田空港は乗り継ぎ便が多い!
広島空港から羽田空港へはANA10便、JALが8便を運航しており、利便性の高い路線のひとつです。一方羽田空港から新千歳空港へは1日合計で53便、本数だけでいえば東京-新函館北斗間直通の「はやぶさ」(1日10本)よりも高頻度で運航されています。そのため時間が限られる直行便利用より、時間を柔軟に組むことができるのです。
直行便はどちらの便も午前中に出発するのに対し、18時05分発の羽田便を利用すればその日のうちに乗り継ぎ・北海道に到着することが可能になります。少し仕事を早く切り上げて北海道へ移動、翌日午前中から観光に向かうということも実現でき、現地での時間をより長く楽しむプランが立てやすいのです。
乗継割引は直行便の普通運賃より安くなることが多い
JAL・ANAなどは特定の便の間で乗り継ぎをする場合、合計の普通運賃よりも割り引く制度を導入しています。とくにJALの場合この割引が直行便の運賃を下回ることも多いため、直前の予約の場合乗継割引のほうがお得になることも少なくありません。
札幌だけでなく、道東地域へも行きやすい
羽田空港からは新千歳空港への定期便だけでなく、旭川・函館・釧路・女満別といった道内各空港への直行便も運航されています。とくに道東地域へは新千歳空港から再び飛行機移動となることも多く、新千歳よりは羽田経由のことが負担が小さいことも。
(北海道内の空港乗り入れ一覧)
出発/到着空港 | 羽田 | 新千歳 | 札幌丘珠 |
---|---|---|---|
旭川 | JAL/ANA/AIR DO | × | × |
函館 | JAL/ANA/AIR DO | ANA | JAL |
釧路 | JAL/ANA/AIR DO | ANA | JAL |
女満別 | JAL/AIR DO | JAL/ANA | × |
帯広 | JAL/AIR DO | × | × |
稚内 | ANA | ANA | × |
紋別 | ANA | × | × |
中標津 | ANA | ANA | × |
利尻 | × | ANA(季節便) | JAL |
奥尻 | JALが函館-奥尻間で運航 |
(2019年6月現在。コードシェア便は除く(AIR DO便は全便ANA扱い予約可能)。HACはJAL便扱い)
広い北海道では最寄りの空港を確認しておくことが必要不可欠。道内からは乗り入れていない空港もあることから、羽田乗り継ぎは有効な選択肢といえるでしょう。とくにJALの道内便(北海道エアシステム運航便)は札幌市郊外にある丘珠空港を拠点にしており、乗り継ぎが大変な面も。
隣県・岩国空港からのアクセスもしやすい
広島市から見て南西に当たる山口県岩国市には岩国空港(愛称・岩国錦帯橋空港)があり、広島空港までと同じく1時間程度でアクセスできます。この空港は在日アメリカ軍と滑走路などを共用しているために運航便数には制限があり、羽田発着便が5往復、那覇発着便が1往復と北海道方面への直行便はありません。しかし羽田空港での乗り継ぎを活用すれば北海道を目指すことができるのです。
直行便・乗継便の航空券料金比較
飛行機の航空券は便変更が認められる「普通運賃」のほかに、事前の予約購入で割引となるプランが用意されています。何日前に予約するかによって料金は大きく変わってくるため、航空会社・予約時期ごとに料金を見てみましょう。
(広島・岩国→新千歳の航空券料金)
出発空港 | 広島 | 岩国 | |||
---|---|---|---|---|---|
経由 | 直行便 | 羽田経由 | |||
航空会社 | JAL | ANA | JAL | ANA | |
移動時間※ | 約2時間 | 約3時間半~ | |||
普通運賃 | 51,470円~ | 48,570円~ | 72,950円~ | 68,950円~ | |
乗継割引 | – | – | 46,850円~ | 38,450円~ | |
75日前予約 | 9,870円~ | 11,370円~ | 18,350円~ | 21,450円~ | 23,950円~ |
55日前予約 | 9,970円~ | 17,570円~ | 20,350円~ | 25,250円~ | 25,050円~ |
45日前予約 | 16.470円~ | 19,670円~ | 24,850円~ | 27,050円~ | 27,050円~ |
28日前予約 | 17,570円~ | 20,670円~ | 25,750円~ | 28,450円~ | 29,350円~ |
21日前予約 | 21,970円~ | 26,970円~ | 33,850円~ (乗継割引7日前予約) |
33,850円~ (乗継割引7日前予約) |
|
7日前予約 | – | – | |||
3日前予約 | 37,370円~ | 41,370円~ | 44,050円~ | (乗継割引使用が最安) | |
前日予約 | 45,770円~ | 45,770円~ | (乗継割引使用が最安) |
(2019年6月5日調査の最安値。羽田・新千歳空港の旅客施設使用料込)
※移動時間は目安。搭乗手続き含まず、乗り継ぎ時間含む
航空券の割引は基本的に「予約が早ければ早いほど」安く購入できる傾向にあります(購入する期間にもよる)。とくに3週間前までなら直行便の方が安くなるので、安さを重視するなら日程が固まり次第購入するのが有利でしょう。
一方出発まで3週間を切ると羽田乗り継ぎによる割引が大きくなる傾向にあります。移動にかかる時間は2倍ほどになるものの、安さを重視するなら選択肢に入ってくるのではないでしょうか。また便数が多い分、席を取れる可能性も高くなります。
早期予約なら利便性・経済性ともに飛行機がお得!
ここまで「鉄道」「飛行機それぞれ」の料金を見てきました。時間は鉄道の方が余計にかかるのに対し、料金はそう変わらないということが分かったのではないでしょうか。しかも乗り継ぎをすれば当日で新幹線利用時よりも費用が抑えられるというメリットもあります。
それに加え、早期予約をすればそのぶん大きな割引率を手に入れることができるでしょう。半額以下で航空券が買えるというチャンスもあり、よりお得に使えそうですね。
まとめ
広島から北海道までは距離があるため、飛行機を利用する機会も多くなります。高い運賃のイメージがある航空券も、上手に予約すれば格安で移動が可能。できれば乗り継ぎまで気にしておき、節約と利便性を両立させていきたいですね。
ソラハピでは航空券の最安値を検索できるページを用意しています。航空会社のサイトでは比べにくい最安値を一覧で調べられるので、一度活用してみてください。航空券の予約もそのまま可能ですよ。
北海道行きの航空券検索
広島空港発~新千歳空港着の航空券予約はこちら
新千歳空港発~広島空港着の航空券予約はこちら
掲載情報は投稿日時点のものです。 掲載情報は各業者の公式サイトなどの公開情報を独自に収集したものであり、弊社独自の観点によるものです。 実際のサービス内容を保証するものではありません。 各サービス内容は様々な条件によって変更される場合があります。 実際の利用時は必ず各業者に詳細をご確認ください。