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2023.07.04
バニラエアを安く買うコツは4つ!運賃を抑える方法を教えます!
近年になり格安航空会社・通称LCCが台頭してきたことで、比較的安価な運賃で飛行機に乗れるようになってきました。そんなLCCのひとつに、バニラエアという航空会社があります。バニラエアはその運賃の安さから2019年1月に搭乗者1,000万人を突破するなど、人気の高いLCCです。
そんなバニラエアですが、2019/10/26までに同じLCCであるピーチとの経営統合に伴い運航が終了してしまいます。バニラエアをまた利用しよう、これから利用しようと考えていた人からしたらショックなニュースかもしれませんね。
しかし、逆にいえば運航終了まではバニラエアを利用することができるということです。そこでこの記事では、バニラエアを安く買うコツをくわしく紹介していきます。
常時ある2つの運賃がそもそも安い
バニラエアには、常時利用することのできる運賃プランとして「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」の2つが存在します。この章ではこれらのプランがどれほど安いのか、またそれぞれの概要について見ていきましょう。
・バニラエアには普通運賃がない?
バニラエアで常時利用することができる運賃プランは「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」の2つです。ここで「普通運賃はどっち?」、と少し疑問に思われた人もいるかもしれませんね。
じつはバニラエアには、いわゆる運賃が固定されている普通運賃というものはありません。これは「空席連動制」という運賃システムを採用しているためです。空席連動制とは、空席が多いと予測された場合には運賃を安く、逆に空席が少ないと予測された場合には運賃を高く設定するというもの。飛行機を1回飛ばすための費用はほぼ変わらないため、多少安くしてでも席を埋めた方が利益は大きくなります。
つまりバニラエアの運賃は日々変動するということですね。このことを踏まえて「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」の実際の運賃、そしてそれぞれの概要を見ていきましょう。
・コミコミバニラ
「コミコミバニラ」は、バニラエアのなかでもスタンダードな運賃プランとなっています。気になるのがその運賃ですよね。ここでは国内でもトップクラスに利用客の多い、東京(成田)から札幌(新千歳)の最安値の片道運賃を、バニラエアとANAで見比べてみましょう。
プラン | 最安値 | |
---|---|---|
バニラエア | コミコミバニラ | 8,280円(12:50発) |
ANA | スーパーバリュー28 | 12,710円(10:20発) |
※2019/5/22時点の2019/6/28の運賃です。
※運賃は税込、旅客サービス施設使用料込の表記です。
※運賃は変動する可能性があります。
東京(成田)から札幌(新千歳)という長距離のフライトにおいても、バニラエアでは10,000円を下回る運賃となっています。一方ANAでは、28日前に予約をすることで割引を受けられる「スーパーバリュー28」という割引プランを利用しても12,710円までの割引にとどまるのです。このことから、バニラエアがいかに安いかがわかりますね。
また「コミコミバニラ」は手数料500~1,000円(区間による)で予約変更が可能となっていたり、払戻も手数料3,000~8,000円(区間による)で可能となっています。急な予定が入ってしまった場合でも対応ができるプランといえるでしょう。
そして、制限はありますが持込手荷物や受託手荷物も無料となっているのです。このことから「コミコミバニラ」は家族での旅行などにも利用しやすいといえますね。
・シンプルバニラ
「シンプルバニラ」は、とにかくバニラエアを安く買うことを求めている人におすすめのプランです。早速どれほどの安さなのか、「コミコミバニラ」同様、東京(成田)から札幌(新千歳)の最安値の片道運賃を見てみましょう。
プラン | 最安値 | |
---|---|---|
バニラエア | シンプルバニラ | 5,980円(12:50発) |
ANA | スーパーバリュー28 | 12,710円(10:20発) |
※2019/5/22時点の2019/6/28の運賃です。
※運賃は税込、旅客サービス施設使用料込の表記です。
※運賃は変動する可能性があります。
「コミコミバニラ」でもただでさえ安かった運賃ですが、「シンプルバニラ」ではさらに安く、破格に設定されています。また、表を見ていただければわかると思いますが、ANAの同日便の最安値と比べてみても半額程度となっていますね。ただし、この安さにはいくつか理由があるのです。
予約変更の手数料が「シンプルバニラ」では4,000~8,000円(区間による)と少々高額に。また、「コミコミバニラ」では可能である払戻が、「シンプルバニラ」では不可能となっています。さらに、受託手荷物が有料となっているのです。
これらのことから、「シンプルバニラ」は予定が確定していて変更をすることがない場合や、比較的荷物が少なくひとりでふらっと旅行に行くときなどに利用しやすいプランといえるでしょう。
運賃を安くする4つのコツ
バニラエアの運賃は、空席数によりますが非常にお得に設定されている場合が多いです。しかしこの安さにはLCCならではの注意点もあります。その注意点を知っておくことで運賃をより安く済ませることができるでしょう。
ここではそれらの注意点を交えながらバニラエアを安く買うコツを紹介していきます。
・荷物の重量制限に注意しよう
LCCでは、持込手荷物や受託手荷物の重量制限が厳しめに設定されている傾向にあります。これは飛行機を軽くすることで、燃料費を抑えることができるためです。そしてこの重量制限をしっかり守らなければ、余分に費用がかかってしまうことがあります。
そこで、バニラエアの「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」の持込手荷物と受託手荷物の重量制限を、ANAと比較しながら確認してみましょう。
コミコミバニラ | シンプルバニラ | (参考)ANA | |
---|---|---|---|
持込手荷物 | 7kgまで無料(2個) | 7kgまで無料(2個) | 10kgまで無料(2個) |
受託手荷物 | 20kgまで無料 | 有料 | 20kgまで無料(普通席) 40kgまで無料(プレミアムクラス) |
持込手荷物に関しては、「コミコミバニラ」も「シンプルバニラ」も同じ制限となっています。個数が2個まで持込可能となっている点はANAも同様で、「身の回り品・棚に収納する荷物」と使いわけることができるため便利そうですね。しかし2個の持込手荷物の総重量がANAでは10kgまで無料であるのに対し、バニラエアでは7kgまでとなっています。また、7kgを超えた場合には追加料金がかかってしまうので、この点には注意が必要です。
受託手荷物に関しては、バニラエアの「コミコミバニラ」であればANAと同様20kgまでは無料となっています。しかし、「シンプルバニラ」では荷物を預け入れる場合、区間にもよりますが2,000~4,000円が必要になるのでこの点は覚えておきましょう。そして、「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」のいずれにおいても20kgを超えた場合には、5kgごとに1,000円という追加料金がかかってしまうのでこの点も覚えておく必要があります。
上記のように、重量制限を超えてしまうと持込手荷物と受託手荷物のいずれにおいても追加料金がかかってしまいます。バニラエアを安く利用したいという場合には、事前に荷物の重量を確認しておきましょう。
・座席指定は追加料金が必要?
飛行機に乗るときには、前方の座席や窓側の座席など、座席を指定したいという人も多いでしょう。しかし、バニラエアではこの座席指定で追加料金がかかってしまう場合があるのです。そもそもバニラエアには、最も一般的な「スタンダードシート」、前方の2列目~5列目で乗り降りに便利な「アップフロントシート」があります。さらに、LCCは座席数を増やすために座席間隔を狭くしていますが、バニラエアには足元が広めな「リラックスシート」もあるのです。
そしてこれらの座席は、「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」かで異なりますが、指定するには追加料金のかかる場合があるのです。実際に、座席指定でかかる追加料金を確認しておきましょう。
コミコミバニラ | シンプルバニラ | |
---|---|---|
スタンダードシート | 無料 | 500~700円 |
アップフロントシート | 無料 | 600~1,000円 |
リラックスシート | 1,000~1,500円 |
※区間によって異なります。
「コミコミバニラ」であれば、「スタンダードシート」と「アップフロントシート」の座席指定は無料でおこなうことができます。しかし「シンプルバニラ」では、いずれの座席においても指定する際に追加料金が必要です。
運賃を安く済ませるために「シンプルバニラ」を利用して複数人で飛行機に乗り、全員が「リラックスシート」の座席指定をした場合には、「コミコミバニラ」と合計運賃がそこまで変わらないということも起こりえます。そのため、何人で飛行機に乗るのか、また座席指定は必要なのかなどをきちんと確認しておきましょう。
・ネットから予約する
バニラエアを安く買うコツのひとつに、予約をネットからおこなうというものがあげられます。バニラエアを含め、多くのLCCでは運賃を安く提供するために人件費を削減しています。そのため、ネットからの航空券予約ではかからない手数料が、電話や空港などの場合にはかかってしまうのです。
〇予約時の窓口手数料
・予約センター(電話):1,000円
・空港カウンター:2,000円
安く航空券を買おうとしていても、上記の手数料が余分にかかってしまっては意味がありませんよね。そのため運賃を安くするためには。極力ネットから予約をするようにしましょう。ちなみに上記の手数料は、予約時以外の予約変更の場合にも適用されます。
・マイルを利用する
バニラエアを安く買うために、マイルを使うという手もあります。しかし、バニラエアにはマイルの制度はありません。「え?どういうこと?」、と思われた人も多いでしょう。じつはANAマイルを利用することで、バニラエアの特典航空券を手に入れることができるのです。
そのため、ANAマイレージクラブ会員でマイルを貯めているという人は、お金を払わずに飛行機に乗ることが可能になります。そこで気になるのが、どの程度のマイルが必要なのかということですよね。以下の表で確認してみましょう。
片道必要マイル | 往復必要マイル | |
---|---|---|
国内線 | 3,500~6,800 | 7,000~13,600 |
国際線 | 5,950~6,800 | 11,900~13,600 |
※2019/3/31搭乗分からの情報です。
※消費税、旅客サービス施設使用料は別途必要です。
※区間によって異なります。
必要マイル数は区間によって異なりますが、おおよそ片道5,000マイル、往復10,000マイル程度となっています。ANAマイルを貯めているという人は、この特典航空券の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
特典航空券の予約方法は、ANA公式サイトにログインをして、「バニラエア特典のお申し込み」を選択します。そのあとは、自動でバニラエア公式サイトに移動するようになっているので、そこから予約をおこなうことができます。
不定期開催のセールでさらに安くなることも?
バニラエアを安く買うコツについて、ここまでは常時利用することができる「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」という運賃プランをベースに紹介してきました。しかし、バニラエアの航空券をさらに安く買う方法があるのです。それが、以下の2つになります。
・わくわくバニラ
・みんなで割
「わくわくバニラ」とは、不定期に開催されるセールのひとつで、バニラエアを最も安く買うことのできる割引プランです。その安さは開催されるセールや区間にもよりますが、なんと片道1,000円を切ることがあることも。ただし「シンプルバニラ」同様、受託手荷物や座席指定が有料となっています。さらに予約変更と払戻が一切できません。そのため、予定が確定しているという場合に利用するのがおすすめです。
「みんなで割」は、簡単にいうとバニラエア側が指定した人数で同時にネットから予約をすることで割引が適用されるというプランです。「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」のどちらが対象か、また対象区間はセールごとに異なります。そのため、開催されるセールに希望の運賃プランと区間があるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
バニラエアは、2019/10/26で運航が終了します。運航終了まで時間はあまりありませんが、もしかしたら上記の2つのセールが開催されることがあるかもしれません。バニラエアを安く買うことを考えている人は、セールの情報がいつ出ても対応できるようにしておくことが大切です。セールの情報はバニラエアの公式サイトやツイッターなどのSNSで確認をすることができるので、こまめにチェックをするようにしましょう。
まとめ
バニラエアを安く買うには、「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」をネットから予約したり荷物の重量制限に気を付けたりすることが大切です。また、ANAマイレージクラブ会員でマイルを貯めているという人は、お得に特典航空券を手に入れることもできます。さらに運賃を安くしたいという人には、セールを利用することもおすすめです。しかし、このセールは不定期開催となっているので、希望日におこなっていないという場合もあります。
そんなときはやはり、常時利用することができる「コミコミバニラ」と「シンプルバニラ」を利用することをおすすめします。当サイトのソラハピでは、それぞれの運賃を取り扱っていますよ。また、ソラハピでは他社の運賃と比較しながら希望日の最安値を探すこともできます。そこでぜひ一度、【ソラハピ】のチケット検索ページをご覧ください!
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