- 飛行機の乗り方
2023.07.04
【没収注意】飛行機に持ち込めるスプレーと持ち込みNGなスプレーとは?
ヘアスプレーや虫よけスプレーなど、機内に持ち込んでいいのか迷いますよね。できればわざわざ旅先で購入せず、普段使っているものを持って行きたいところです。そんな時、持ち込みできる条件を知っておけば、荷物の準備もスムーズに行えるでしょう。今回はそんなスプレーの機内への持ち込みについてご紹介します。
持ち込めるスプレーと持ち込めないスプレー(国内線)
上表は、国内線において持ち込みOKなスプレーと、持ち込みNGなスプレーの代表的な例です。ただし、単純にスプレーの品目で判断できないケースや諸条件があるので、以下に詳しく解説していきます。
スプレーは持ち込んでも大丈夫?
スプレーには様々な種類があります。スプレーの中身の種類によって持ち込み可能か判断されます。化粧品類や医薬品、医薬部外品類など、肌につけるスプレーはテロ対策の側面から見ても危険性はありません。
そのため持ち込みの条件を満たせば持ち込むことが可能です。身につけるスプレーとして代表的なものは下記が挙げられます。
持ち込み可能なもの
・制汗スプレー
・美容スプレー
・化粧水スプレー
・ヘアスプレー
・香水
・除菌スプレー
・シェービングフォーム
ヘアスプレーなどに多いガスが充填されたエアゾールスプレー(霧状のもの)・液体が充填されたミストスプレーも持ち込み可能です。ただしスプレーの容量に対して条件があり、その条件は下記です。
機内に持ち込むためのスプレーの条件
・1容器あたり0.5リットル以下のもの
・1人につき2リットル以下のもの
・ガスが充填されたスプレーの場合、中身が漏れないようにキャップなどで保護してあるもの
この条件を満たさないスプレーは中身に関係なく、没収されてしまいます。準備の際にスプレーの容量を確認しておきましょう。
しばしばスプレー缶は機内に持ち込むと、破裂するのではないかとご心配される方もいらっしゃるのですが、機内の気圧は標高2,500mほどの気圧と同じです。この気圧だと機内にスプレーを持ち込んでも破裂することはありません。条件さえ満たしていれば安心して持ち込むことができます。
持ち込みできないスプレー
一方で、引火性のガスや毒性のガスを使用したスプレーは飛行機の安全運航を妨げる恐れがあるため、機内に持ち込むことができません。スポーツ用品や一般的に家庭で使うものも持ち込みできないものに含まれます。
持ち込みできないスポーツ用品・日用品
・スポーツ道具のメンテナンス剤
・スキー、スノーボード用のワックスなどのスプレー
・スポーツ用の冷却スプレー
・防水スプレー
・ガラスクリーナー
・カーペットクリーナー
・スプレーのり
・塗料スプレー など
ただし引火性ガスや毒性ガスを使用していないスポーツ用品や、日用品は機内に持ち込むことこそできませんが、スーツケースに入れて預けることができます。どうしても旅先に持って行きたいものは、引火性ガスや毒性ガスを使用していない預けることが可能なスプレーを選びましょう。基本的に「火気と高温に注意」というマークのあるものは、持って行くことができません。スプレーの表示を確認しておきましょう。
また、スポーツ用の酸素スプレーは酸化性物質のため持ち込みも、持ち込みも預けることもできません。さらに害虫駆除用のスプレーなど工業用のスプレーは、持ち込みも預けることもできません。ビジネス等でサンプル品を機内に持ち込む場合は、注意しましょう。
愛用しているスプレーが保安検査で没収されてしまわないように、旅行準備の際に確認しておきましょう。
高圧ガスのスプレーは危険
高圧ガスのスプレーは、飛行機が爆発してしまう恐れがあります。そのため、危険物として扱われます。たとえ上記の制限内の容量でキャップがついていて噴射弁が固定されていても、機内への持ち込みや預けることもできません。
高圧ガスのスプレーの例
・キャンプ用ガス
・ライター用補充ガス
・カセットコンロ用ガス など
国際線へのスプレーの持ち込み
国際線では、国内線で持ち込める条件を満たしているものでも、100ミリリットル(ミリグラム)を超える容器に入った液体物を手荷物として持ち込むことができません。
手荷物として持って行く場合は100ミリリットル以下の容器に入れ替え、さらに透明なプラスチックの袋に入れる必要があります。また容器の1つ1つが条件を満たしていても、合計の容量が2kgを超える場合は、機内へ持ち込むことができません。
国際線にスプレーを手荷物として持ち込みたい場合は100ミリリットルの容器と透明なプラスチックの袋を用意しましょう。
100ミリリットルを超える場合や、合計の容量が2kgを超える場合でも、スーツケースに入れて預けることはできます。容量が分からない場合や確認するのが難しい場合は、スーツケースに入れて預けておくのが無難でしょう。
また国内線と同様に、引火性のガスや毒性ガス、高圧ガスを使用したスプレーは制限された容量内でも持ち込みも預けることもできません。
免税店などでスプレーを購入する
普段使用しているスプレーを忘れてしまった場合や、持ち込みの基準を満たしておらず、検査で没収されてしまった場合、空港内のショップや免税店で購入することができます。保安検査を終えた後、空港内で販売されている商品は機内へ持ち込むことが可能です。
ただし保安検査前に設置してあるショップで購入した商品が条件を満たしていない場合は、機内へ持ち込むことができないものもあります。注意しておきましょう。
まとめ
機内にスプレーを持ち込むためには、上記で説明したような条件を満たしていなければいけません。またスプレーの容量によっては、容器の入れ替えなども必要となります。できるだけ機内で必要ないものはスーツケースに入れて預けるようにすると保安検査をスムーズに終えることができるでしょう。
またスプレーによっては容量に関係なく、飛行機で輸送できないものがあります。没収されてしまわないためにも、準備の際にしっかりと確認しておくことが大切です。
飛行機での快適な旅のためにも、スプレーの持ち込みのルールは覚えておいて損はありませんね!
掲載情報は投稿日時点のものです。 掲載情報は各業者の公式サイトなどの公開情報を独自に収集したものであり、弊社独自の観点によるものです。 実際のサービス内容を保証するものではありません。 各サービス内容は様々な条件によって変更される場合があります。 実際の利用時は必ず各業者に詳細をご確認ください。