- 飛行機の乗り方
2023.07.04
タバコや電子タバコは飛行機で喫煙できるの?機内持ち込みの注意点
一昔前のタバコといえば「紙巻タバコ」が主流でしたが、禁煙ブームの近年では煙の出ない「電子タバコ」や「ニコチンガム」など、さまざまな商品を見かけるようになりました。
日頃からタバコを吸う愛煙家にとって、飛行機を利用する際「タバコとライターは機内に持ち込みできるのか?」や「機内では喫煙できるのか?」といったことが、気になると思います。
また機内持ち込みのルールを知っておかないと、空港の保安検査場で買ったばかりのタバコやライターを放棄品箱に入れて手放すことになるかも知れず、長蛇の列に並ぶ人たちから冷たい視線を浴びることにもなりかねません。そこで今回は、タバコやライターを機内に持ち込む際のルールについてご紹介します。
機内にタバコは持ち込める?
飛行機では保安上の理由から、搭乗者の手荷物を検査しています。これは、機内に発火・引火しやすいものを持ち込ませないための措置です。当然ながら、ガソリンや灯油を持ち込むことは禁止されており、アルコール度数の高いお酒や、香水などの持ち込みにも規定が設けられています。それらの規定に違反すると、罰金が科せられる場合もあるので注意が必要です。
そのような規定があるなかで、火を使う「紙巻タバコ」や「ライター」、・電気を使う「電子タバコ」は、機内に持ち込めるのでしょうか?
■紙巻タバコの持ち込み
一般的な「紙巻タバコ」は機内持ち込み可能です。ただし葉巻の「シガーカッター」は刃物なので、機内持ち込みはできません。あらかじめ預け荷物に入れておきましょう。
■電子タバコの持ち込み
電子タバコは主に「リキッドタイプ」と「タバコ葉加熱タイプ」の2種類に分けられます。どちらのタイプも、基本的には機内持ち込み可能です。しかし「リキッドタイプ」の電子タバコの場合は、機内でリキッドが漏れ出すのを防ぐため、リキッドを袋に入れて持ち込みましょう。
またどちらのタイプも電子タバコ本体がショートしないよう、購入時の入れ物に収納するなどして、バッテリーを絶縁しましょう。なお電子タバコは機内持ち込みが可能でも、機内で充電することはできません。
あと一般的な「紙巻タバコ」は預け荷物に入れられますが、「電子タバコ」は預けることができませんので注意が必要です。これは「電子タバコ」が誤って作動するなどして、発火する危険性があるからです。
■ライターの持ち込み
国内線の飛行機は、ライターのサイズや形状など「基準を満たしているものに限り」機内に持ち込みできる場合が多いです。
例えばJALの場合は「ライターやマッチは1人1個まで喫煙用ライターは小型のものに限る」と表記されています。しかし「預け荷物」の中にはライターの個数にかかわらず、ライターを入れる事ができません。
さらに「オイルタンク式ライター(吸収剤の入っていないタイプ)」、「葉巻用ライター」、「プリミキシングライター(青い強力な炎が出るライター)」、「ピストル型ライター」は、機内に持ち込むことも、預け荷物の中に入れることもできません。万が一携帯していた場合は、保安検査場で放棄品箱に入れて手放すことになりますので、注意が必要です。
続いて国際線の飛行機の場合は、さらにルールが厳しくなります。
例えばインドから出発する飛行機は、全ての便において「マッチ・ライターの機内持ち込み」も「預け荷物に入れる」ことも禁止されています。このように、各航空会社や飛行ルートによって、機内持ち込みのルールは異なりますので、事前に航空会社のホームページなどを見て確認しておきましょう。
それからライターに限ったことではありませんが、飛行機を降りる際は機内にライターを置き忘れないように注意しましょう。
機内での喫煙はできない
ここまで「紙巻タバコ」や「電子タバコ」に関しては、一般的に機内に持ち込めるケースが多いというお話をしてきましたが、機内での喫煙はできるのでしょうか?
実はタバコを機内に持ち込むことはできても、喫煙することはできません。基本的に機内は禁煙となっているので、たとえ飛行機のトイレ内でも喫煙することはできないのです。また、トイレ内には精度の高い「煙検知器」や「火災報知器」が設置されています。万が一これらの装置を作動させてしまうと、大変な騒ぎとなりますので決して喫煙しないようにしてください。
では火を使わない「電子タバコ」ならOKか?というと、そうではありません。「電子タバコ」は火こそ使わないものの、電気の力で発熱するのでやはり喫煙できません。そのほかにも「嗅ぎタバコ」や「噛みタバコ」などの無煙タバコも、他の乗客が不快に感じたり、誤解を招いたりする可能性があるため、たしなむことはできません。
長時間のフライトでタバコが吸えない時の対処法
とはいえ愛煙家にとって長時間に及ぶ禁煙はつらいものです。日常的に繰り返し摂取していたニコチンが急激に体内からなくなると「落ち着かない・不安になる・イライラする・気分が沈む」などの症状が出ます。
それでは長時間のフライトで、タバコが吸えない場合は、どのように対処したらいいのでしょうか?
■ニコチンガム
ニコチンガムは一般的に全国の薬局・薬店・ドラッグストアで購入することができます。ニコチンガムは医薬品で、主に禁煙目的で使用されます。しかし長時間のフライトで、喫煙できずに生じるイライラの緩和にも役立ちます。機内でニコチンガムを噛むことはできますので、不安な場合はニコチンガムをいくつか持っていくといいでしょう。
※注意点:ニコチンガムは、妊娠中や授乳中の人・3 ヶ月以内に心筋梗塞を起こした人・重い狭心症・不整脈・脳梗塞・脳出血・顎関節に障害がある人などは使用できません。服用前には必ず禁忌事項を確認しましょう。
まとめ
飛行機を利用しての旅行は楽しいものですが、機内持ち込みのルールを把握していないと、思わぬトラブルになることがあります。
ルールを知らずに空港へ行き「機内持ち込みができない!」と判明した場合は、その場で荷物を放棄品箱に入れて手放すか、預け荷物に入れなければなりません。しかもタバコやライターの種類によっては、預け荷物に入れることすらできない場合があります。
お気に入りのライターや愛用品のタバコを保安検査場で手放すようなことがあれば、楽しい気分も台無しですよね。そのような事態を避けるためにもチェックリストを用意して、ご自身の持ち物が機内持ち込み可能であるか、事前に確認することをおすすめします。
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