- スカイマーク
2023.07.04
スカイマークの社長が2020年2月13日に辞任|社会不安のなか今後はどうなる?独立性を維持し続けるスカイマーク
2020年2月13日にスカイマークの社長が辞任、新たに洞駿氏が代表取締役社長執行役員に就任しました。スカイマークは、ANAやJALなどの大手航空会社と提携しておらず、独自のブランドを守っています。
新しい社長を迎え、スカイマークは今後どのように変化していくのでしょうか。当記事では社長の経歴だけでなく、スカイマークの独自性についても注目してご紹介いたします。
スカイマークの新しい社長ってどんな人?
2020年2月13日、スカイマークの社長は市江正彦氏から洞駿氏へと代わりました。市江正彦氏の辞任理由は「一身上の都合によるもの」と発表されています。洞新社長の経歴の一部を以下にてご紹介いたしますのでご覧ください。
洞新社長の職歴
2002年8月 国土交通省 航空局長
2003年7月 国土交通省 国土交通審議官
2011年6月 全日本空輸株式会社 代表取締役副社長執行役員
2014年4月 ANAホールディングス株式会社 常勤顧問
国土交通省やANAでの職務履歴があるため、スカイマークのさらなる発展が期待されています。ただし、スカイマークとANAが提携や共同運航をするというワケではないようです。むしろ、スカイマークの独立性を強めるとの発言が大きく取り上げられています。
スカイマークが大事にしている”独自性”
スカイマークは、ANAやJALといった大手航空会社と提携、共同運航便を持っていません。じつは、これはすこし珍しいことなのです。
以下にて、提携関係または共同運航といった関係のある航空会社をご紹介いたします。日頃飛行機に乗る機会のある方は、見知った名前があるかもしれません。
ANAと提携している航空会社
エアカナダ/エーゲ航空/中国国際航空/エアインディア/アシアナ航空/ニュージーランド航空/オーストラリア航空/アビアンカ航空/ブリュッセル航空/クロアチア航空/エジプト航空/エチオピア航空/シンガポール航空/タイ国際航空/スカンジナビア航空……
ANAと共同運航している航空会社
エアドゥ/ソラシドエア/スターフライヤー/オリエンタルエアブリッジ/IBEXエアラインズ
日本のMCC(ミドルコストキャリア)に該当する航空会社のエアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーは3社ともANAと共同運航をおこなっています。
JALと提携している航空会社
ジェットスター・ジャパン/アメリカン航空/アラスカ航空/ハワイアン航空/LATAM航空/カタール航空/イベリア航空/エールフランス航空/エミレーツ航空/マレーシア航空/カンタス航空/スリランカ航空
JALと共同運航している航空会社
アメリカン航空/ブリティッシュ・エアウェイズ/ウェストジェット航空
共同運航・コードシェアでは、ひとつの便にふたつの航空会社名が記載されています。ひとつの便をふたつの航空会社が運航しているのです。共同運航をすることで不足している分を補い合うことができるため、航空会社側のメリットは大きいとされています。
利用者側には、搭乗するコードシェア便によって、運賃を安く抑えることができるという利点があります。しかし、スカイマークは自社の独自性を強調していくとのことです。
スカイマークの独自性
スカイマークの独自性は、提携やコードシェアをおこなわない点だけではありません。
スカイマークは、LCCには属していないにも関わらず安いチケットを販売し、安全な就航に努め、機内サービスは過不足のない充実したものを提供することを目指しています。無駄を省くことで、お得なチケットを提供できているのです。
そのうえスカイマークは遅延や欠航率も少なく、2019年度には国内エアラインズにおいて、定時運航率第1位を3年連続で達成しています。チケットが安くても安全な就航に妥協はありません。
「LCCの方が運賃が安い」
確かに、チケット価格だけを見るとLCCの方が安いです。スカイマークとLCCの違いは、手数料や手荷物にあります。
LCCではネット予約以外の方法で席を取ると、“予約手数料”が発生するうえに、もっとも安いチケットを選択すると荷物の受託ができない場合が多いのです。また支払い手数料も必要となります。
ジェットスターの場合
■支払い手数料(1区間ごと)
クレジットカード・・・620円
ウェルネット決済・・・670円
■予約手数料
電話予約手数料・・・2,840円
空港カウンター予約手数料・・・2,840円
※往復の場合は上記の手数料を2回支払うこととなります
※手数料は1人ずつかかります
ピーチの場合
■支払い手数料
クレジットカード・・・600円
ウェルネット決済・・・670円
■予約手数料
電話予約手数料・・・1,650円
空港カウンター予約手数料・・・2,750円
スカイマークでは上記のような手数料は発生しません。それに加えて、追加料金なしで荷物の受託が可能です。
支払い手数料や荷物の受託、電話予約等でLCCを予約、手数料のかかる手続きをおこなうとトータルの支払額がスカイマークの運賃を超えることもあります。
スカイマークの設立と国内線市場の発展
ある特定の会社が市場を独占してしまうと、価格が高騰したとしても消費者はそれを利用せざるを得ない状態となります。スカイマークの設立当時(1996年)は、まだLCCも日本に参入していないころです。
ピーチ 2011年2月10日設立
春秋航空 2012年9月7日設立
当時、国内線はメインの航空会社が占めている状態にあり、運賃が高く設定されていました。そんななか、新たに設立されたのが「スカイマーク」です。
スカイマークは設立当時から、チケットの価格を安く抑えることをおこなっており、安くて安全だと利用者から高い評価を受け成長した結果、2000年に上場を果たしました。
※2020年12月現在は、上場廃止となっています
そういった経緯があるため、スカイマークは“独自性”を大事にしているのかもしれません。2005年に上場廃止となりましたが、再上場のため社会不安のなか業務にはげんでいます。
2020年10月から変更・再開・新たに始めたこと(12/3時点)
スカイマークが「新型コロナウイルスによる航空券の扱い」についてを、ホームページにて連絡したのが、2020年3月6日です。それから約9カ月経過した12月4日現在、スカイマークはその間どのように変化しているのでしょうか。
ここでは、運休や欠航といった多くの航空会社がおこなっているような変更点ではなく、スカイマークが新たにスタートしたことや再開したサービスなどについてご紹介いたします。
■2020年8月19日 新運賃プランを設定
スカイマークの早割プランは「たす得(前日予約)」「いま得(3日前予約)」のふたつでしたが、そこに「ダッシュいま得」が新たに加わりました。ダッシュいま得は、45日前予約時に割引対象となる早割プランです。
ダッシュいま得が利用できるのは、2020年10月25日~2021年1月11日までの搭乗となっています。(2020/8/19時点)
料金比較!【羽田から那覇(片道)】
普通運賃: 26,310円
たす得 : 9,610円
いま得 : 7,510円
ダッシュいま得:6,810円
※2020年12月4日現在
ダッシュいま得は、いま得よりもさらにお得になる運賃プランです。
■2020年10月22日 無料コーヒーの提供を再開
感染症の拡大により、機内サービスが一部ストップしていましたが、2020年10月25日から「ネスカフェ ゴールドブレンド」の提供が再開となりました。
※一部の路線では実施しておりません
■2020年11月5日 「国内長距離交通部門」の顧客満足第1位を受賞
2020 年度顧客満足度調査 JCSIにて、スカイマークは初の顧客満足第1位に輝きました。JCSIとは、日本版の顧客満足度指数のことです。また、スカイマークはロイヤルティの項目でも第1位となっています。
■2020年11月26日 島民線用割引を実施
2020年11月26日から2021年3月27日までの間、那覇~宮古線限定の『島民専用割引』の販売をおこなっています。この割引を利用するには、「沖縄県離島住民割引運賃カード」が必要となります。宮古島市・多良間村で発行することが可能です。
上記のような期間限定の割引キャンペーンを、スカイマークでは不定期的におこなっています。お得に利用したい方は、スカイマーク公式ホームページの「お知らせ」をこまめにチェックしてみることがおすすめです。
まとめ
スカイマークの社長が新しくなりましたが、2020年12月現在、運賃やサービス内容に大きな変化はありませんので、安心してご利用ください。
まだ運休や欠航している路線もありますが、お得な割引やプランが増えて、無料ドリンクサービスも再開されつつあります。
スカイマークを利用するときは、遅くても前日までに予約を済ませ、たす得割引を活用することがおすすめです。
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